
ヨシ
アアーッ! ラボの論文終わらないよー!!
カードごとの記事ももっと書きたいし、戦略論も深めたい。
カルドセプトが忙しくてカルドセプトやる暇がない!!

ドリ
しょちょー。なんかほるすと主任宛に分厚い請求書届いているんですけど。

ヨシ
え……。嫌な予感しかしない……。ドリさん開けてみてもらっていいですか。

ドリ
えっと。……バルダンダース450匹分で、3,600Gですって。

ヨシ
ほるすとはどこだ!
あいつ、うちの予算で何買ってるんだ!

ドリ
でもさすがほるすと主任ですよね。定価の8掛けですよ。
伊達にコスパ最強のカードパックを研究してませんね!
お買い物上手!

ヨシ
そういう問題じゃないんだよ!
地下の実験場でゴソゴソやっていると思ったら……!!
gustav-holst4の記事バルダンダース研究レポートカルドセプトラボの予算を勝手に使って行われた、世にもおぞましいバルダンダース検証基礎実験。実際のところクソ面白いので必読。

ドリ
でもこの研究すごくないですか。
これなら追加予算もおりるんじゃないですか?

ヨシ
いやそれは認めるんだけどね、でもこれ基礎研究に留まっちゃっているんですよ。

ドリ

ヨシ
例えばさ。ホーネットの
毒から未知の成分「ドクニウム」が見つかったら、まあすごいじゃない。

ドリ

ヨシ
でも、ドクニウムはなんの役にたつのか、どういう性質を持っているのか、
まったくわかっていないとしたら?

ドリ

ヨシ
無価値ではないですよ。そもそも見つからないと、ドクニウムの有効活用性を検討することもできないですし。こうした研究は基礎研究と呼ばれ、新たな知識や原理を解明するための研究なんです。すぐには役に立たないけれど、後々の発展の土台になったりするんです。

ドリ

ヨシ

ドリ

ヨシ
もっとかっこよくて、実用性の高い研究じゃないと、セプトアカデミアの研究費用は下りないの! もう「学術的な意義は理解しますが、それは『今』『うちの組織の予算を使ってまで』やるべきことですか?」とか言われるの嫌だー!

ドリ
でもほら、バルダンダースの
ATが平均29だってわかったら、
それを踏まえて採用するかどうかを判断できるから実用的なんじゃ……。

ヨシ
断言するけど、バルダンダースを使う奴らは強いから使っているんじゃない。
バルダンダースだから使っているんだ。

ドリ

ヨシ
というわけで、平均
ATが低いことを百も承知であの人達は使っているんです。
この情報には、社会的価値はあまりないよ。

ドリ
(この間プロテウスリング
侵略で高レベル陥落させられたからやさぐれている)

ヨシ
それに、ほるすと主任もこのまとめ方はもったいない!
もうちょっと踏み込んでまとめればもっと役立つデータになるはず!平均
ATが29と言っても、その内訳が大事なのに。

ドリ

ヨシ
無意味じゃないけど、ちょっと使いにくいデータですね……。
じゃあそうだな、例えばドリさんは
HP30ですよね。

ドリ

ヨシ

ドリ
最近じゃヒトハラ(ヒットポイントハラスメント)が問題になっているんですよ!
人事のバーナックルさんがHP減った減ったって言われて、問題になったのご存じないんですか!?
ヨシ

ドリ
私だから許してあげますけど、本当に気をつけてくださいね!
で、なんでしたっけ。

ヨシ
肝に銘じます……。
では改めて。仮にドリさんがレベル1の
地属性領地にいるとしましょう。
AT29の奴が侵略してきたら、カウンターシールド使いますか?
ドリ

ヨシ

ドリ

ヨシ
そうでしょう。なので、
ATを平均で示してしまうのはもったいないんです。
これらは
分布で示すべきでしたね。
こうした基礎研究はその知見をどう活かすか、という視点が大事なんです。

ドリ
じゃあ、この実験はどうすればよかったと思うんですか?

ヨシ
そうだなあ……。まず彼の論文から結論を引用してみましょう。
バルダンダース(プロテウスリング)、ポリモーフのランダム変身は
・レア度がEのクリーチャーには変身しない
・194種類のクリーチャーから等確率で選ばれる(各194分の1=約0.52%)

ヨシ
まあ本当は「194種類の
クリーチャーから等確率で選ばれる」じゃなくて、この帰無仮説が棄却されなかったと言うべきですね。ネオスの中に
ヴァルキリーガチ勢がいて、
ヴァルキリーの出現率が3倍になっていたとしても、この検出力じゃ判定できないし。それにレア度Eに
変身しないという結論もちょっと性急ですね。この結果を見るに、レア度Eの
クリーチャー5枚が全部
変身候補に入っている可能性はほぼないと思います。しかしその中で、
オニキスだけ
変身候補に入っていた場合を考えてみましょう。194+1種類の候補のうち450回中一度もオニキスに
変身しない確率は
約10%もあります。統計的に帰無仮説が棄却できない水準ですし――

ドリ
長いし、カルドセプト部的に面白くないので
一旦カットでいいです。

ヨシ
ドリさんひどい……。
では一旦これらの仮説を真だとしましょう。

ドリ

ヨシ
この実験結果を役立たせる目線で想像してみましょう。194種類の
クリーチャーに
変身するバルダンダースを使われて、一番困るのは?

ドリ
んー、殴られたときに
「この人ATどのくらい出るかわからない!」ですかね?

ヨシ
ですよね。細かく言えば、そこを踏まえて
アイテムを使って守るべきか否か?いちセプターとしては、この判断を正確にしたいと思います。

ドリ
あ、じゃあバルダンダースを
侵略したいけど
私が一人で侵略していいのか守衛室のコロッサスさんを援護で連れてきたほうがいいのかそういう判断にも困ると思います!

ヨシ
素晴らしい! 非常に実践的な判断ですね。このときに知りたいのは平均値ではなくて、
戦闘に勝利する確率のはずです。

ドリ
じゃあバルダンダースの
ATや
HPの分布を出せばいいのかな。

ヨシ
それも悪くありませんし、必要ではありますが、
それだけだと特殊
能力の価値を評価しにくいですね。

ドリ

ヨシ
そうそう。彼はアビサルモナークやキングバランにも勝つでしょう。

ドリ

ヨシ
仮想敵を作るのはどうでしょう。
HP30くらいから
HP60くらいまでの
クリーチャーが
土地を守っているとして
それに対してバルダンダースが攻めてきたときにどのくらいの確率で守れるかを求める。
勝率は分布を積分した結果なので、平均
ATと違って判断に直結すると言えるでしょう。
コレなら
HP◯◯がバルダンダースに攻められたときに
アイテムを使うか否かの
判断の助けになります。

ドリ

ヨシ
さらに、
その勝率がアイテムを使うことによってどのくらい変わるかを調べると良さそうですね。今回は、カルドセプト部に登録されているブックの中で、採用率がトップ2である
カウンターシールドと
パワーブレスレットに絞ってみましょう。

ドリ

ヨシ
さらに、
戦闘結果に大きな影響を与える防衛側の特殊
能力といえば?

ドリ

ヨシ
そうそう、
先制AT30から
先制AT50くらいまでは見る価値がありそうですよね。
攻撃無効化も重要だ。
攻撃力の高い火を無効化できるなら有利かもしれません。

ドリ

ヨシ
ミノタウロスとワイバーン、ミノタウロスとイエティ&ダンピールを比較したら、
先制や無効化でどのくらい安全度が上がるか、イメージしやすくなるのでは?

ドリ
じゃあバルダンダースを
侵略する場合も同じような感じ?

ヨシ
それも
AT30から
AT60くらいまでチェックすれば十分かな。
侵略側では
先制と
禁術なんかは確認しておきたいですね。

ドリ

ヨシ
強打は、もうそれナイトでしょ?
先制と
鰻以外倒せるでしょう。

ドリ

ヨシ
外部リンク : カルドセプトラボ【カルドセプトビギンズ・カード一覧】クリーチャーカードデータ&全件レビュー | カルドセプトラボカルドセプトビギンズのクリーチャー199枚のステータスと能力を一覧化し、全カードにTier評価と寸評を掲載しました。能力ごとの検索にも対応!

ドリ

ヨシ

ドリ
まあいいですけど……。
じゃあ具体的な仮想敵はこんな感じですかね?
バルダンダースに侵略される仮想敵
バルダンダースを侵略する仮想敵

ヨシ
OK! 必要十分の良いメンツだと思います。
これならば結果を抽象化して活用しやすいんじゃないかな。

ドリ

ヨシ
それはそうだけども、極論194種類の
クリーチャー分の結果を並べても、
活用できないと思うんですよ。

ドリ

ヨシ
なのでこのくらいに絞っておけば
「ATが◯◯だったらどうかな?」「1属性分無効化が付いているとどうかな?」くらいの判断ができるでしょう?
コレくらいの抽象度が一番活用性が高いと思います。
仮想敵が多すぎると研究の実現性も下がっちゃうし。

ドリ

ヨシ

ドリ

ヨシ

ドリ

ヨシ

ドリ
ほるすとさんは
「次はビギンズのスペクターのAT・HP分布の研究だ!」って言ってどっかいっちゃいましたよ。

ヨシ

ドリ

ヨシ

ドリ

ヨシ
嘘だ! あんな狭いところで殴り合うなら領地移動能力要らないはず!AT30あるウッドフォークか、アイテム破壊を防ぐセージに声かかるでしょ!! 
ドリ

ヨシ

ヨシ

ヨシ

ヨシ
というわけで、ヨシ所長はほるすとさんの研究をより実用的にするべく筆を取るのだった。戦え! カルドセプトラボの未来を守れるのは君だけだ!
論文|バルダンダースと戦闘する場合の実戦的判断基準の提案
要旨
外部リンク : カルドセプトラボ【カード解説】バルダンダース | カルドセプトラボ実戦上必要な情報はブログにまとめました。
背景
カルドセプトビギンズにおけるバルダンダースの変身先は、レア度E以外の194種から等確率で選択されるという仮説が提示されている。ほるすと氏の先行研究において、450回の試行によってこれを棄却する結果は得られなかった。本研究ではこの仮説を真として扱う。
先行研究で示されたのは、変身における仕様、変身先の平均AT/HP、先制や禁術などの発現する確率である。しかしながら、特定のクリーチャーがバルダンダースの侵略に耐えうる確率は不明である。 またこの結果を踏まえ、バルダンダースと対峙したセプターがどのような判断を下すべきかを示した先行研究は見つからなかった。現状では「バルダンダースで侵略されたときにブチギレながらカウンターシールドを使うべきか」「バルダンダースが地属性に転がっているときに、ウッドフォークで殴れば十分なのか、コロッサスを援護に使ってバルダンダース絶許パンチを繰り出すべきか」という判断をする際の基準がない。
そのため、本研究では以下の4点を算出する。
方法
確率算出方法
本研究はシミュレーションによる全数計算である。実機による試行は行っていない。発生しうる組み合わせを列挙してATとHPの分布を算出した。バルダンダースに侵略された場合には土地を守った場合を勝利と定めた。バルダンダースを侵略した場合には土地を奪った場合を勝利と定めた。その条件下で、仮想敵の勝率を求めた。
バルダンダースの変身先は、レア度E以外の194種から等確率(各0.515%)で選択されるものとする。この仮説の妥当性については先行研究に依拠する。
カルドセプトビギンズでは、様々な条件においてクリーチャーの能力が変動する。本研究では実地での経験を踏まえて、表1の通り諸条件を設定した。
表1.本研究における事前設定値| 項目 | 設定値 | 設定の根拠 |
|---|
| 戦闘する土地のレベル | Lv1 | 最も発生頻度が高く、アイテム使用の判断を要する場面であるため。 |
| ラウンド数 | 10R | ロータリーリーグでは平均16ラウンド程度で試合が終わっており、その中盤にあたる数値を設定した。アスピドケロンの能力に影響する。 |
| バルダンダース側の順位 | 3位 | バルダンダース採用ブックは相対的に弱いと想定したため。アベンジャーの能力に影響する。 |
| 手札の枚数 | 全員5枚 | 標準的な手札枚数であるため。マンティコアやリリスの能力に影響する。 |
| バルダンダース側の火領地 | 1つ | クラーケンの能力が発揮され、HPが減る。 |
| バルダンダース側の水領地 | 1つ | アンダイン、ドルールの能力に影響する。 |
| バルダンダース側の地領地 | 1つ | シャンブリングバインの能力に影響する。 |
| バルダンダース側の領地数の合計 | 4つ | クズーフォークの能力は発揮される。 |
| 場に配置されているクリーチャー | 各属性4体ずつ | 盤面全体で共有される値であるため。マッドマン、ガルーダなどの能力に影響する。 |
| 場に配置されているゴブリン | 0体 | たまたまレッドキャップに変身したときにゴブリンが場にいる可能性などあってたまるかとする。 |
| 破壊済みクリーチャー | 5体 | 10ラウンド目までの標準的なクリーチャー破壊数を想定。アヌビアスやドゥームリーパーの能力に影響する。 |
| 土地にかかっている呪い | なし | ギガンテリウムやシャンブリングバインの能力は発揮されない。 |
| ブックの残り枚数 | 全員同数 | フレイムゴエティアの能力は発揮されない。 |
| 領地数 | 全員同数 | ナーチャの能力は発揮されない。 |
仮想敵となるクリーチャーを表2、表3のように定め、それらがバルダンダースと戦闘した際の勝率を求めた。
表2.バルダンダースに侵略される側の仮想敵| クリーチャー | 属性 | AT/HP | 関連能力 | 選定理由 |
|---|
| ウッドフォーク | 地 | 30/30 | 援護 | HP30の基準。ハーピーとの比較で先制の価値を測る |
| ハーピー | 風 | 30/30 | 先制 | ウッドフォークと同一AT/HP。先制の有無のみが異なる |
| ミノタウロス | 火 | 40/40 | なし | HP40の基準。以下3種との比較の基準点となる |
| ワイバーン | 風 | 40/40 | 先制 | ミノタウロスと同一AT/HP。先制の有無のみが異なる |
| イエティ | 水 | 40/40 | 攻撃無効[火] | ミノタウロスと同一AT/HP。1属性無効化の価値を測る |
| ダンピール | 風 | 40/40 | 攻撃無効[地] | イエティと同条件。無効化する属性による差を測る |
| グリフォン | 風 | 50/50 | なし | HP50の基準 |
| バ=アル | 火 | 50/50 | 先制 | グリフォンと同一AT/HP。先制の有無のみが異なる |
| ストームジャイアント | 水 | 40/60 | 強打[火] | HP60の基準。高HP帯の到達点を測る |
表3.バルダンダースを侵略する側の仮想敵| クリーチャー | 属性 | AT/HP | 関連能力 | 選定理由 |
|---|
| ボージェス | 無 | 30/30 | なし | AT30の基準。 |
| ファイター | 無 | 40/40 | なし | AT40の基準。 |
| ニンジャ | 無 | 40/40 | 先制 | ファイターと同一AT/HP。先制の有無のみが異なる。 |
| スチームギア | 無 | 50/50 | なし | AT50の基準。 |
| アビサルモナーク | 無 | 50/50 | 禁術50 | 禁術の価値を測る。 |
| キングバラン | 火 | 60/50 | なし | AT60の基準。 |
| テラゴエティア | 地 | 20/40 | 禁術40 | 禁術の価値を測る。 |
防衛時には、特に採用率が高いカウンターシールドとパワーブレスレットを使った結果、対バルダンダースの勝率がどう変化するかを求めた。アイテムの採用率については、表4の通りカルドセプト部に登録されているブックにおけるアイテム採用率を参考にした。
なお、本研究ではアイテム制限は本質的な問題ではないため無視してシミュレーションを行っている。例えば、防具が使用できないワイバーンがカウンターシールドを使った場合を想定して検証している。
表4.2026/08/12現在のカルドセプト部に登録されているブックにおけるアイテム採用率| 順位 | アイテム名 | 種別 | 採用数 | 採用率(※1) | 平均枚数(※2) |
|---|
| 1 | カウンターシールド | 防具 | 80 | 37.4% | 1.61 |
| 2 | パワーブレスレット | 道具 | 67 | 31.3% | 1.49 |
| 3 | グレムリンアムル | 道具 | 63 | 29.4% | 1.29 |
| 4 | コローシブスピア | 武器 | 61 | 28.5% | 1.39 |
| 5 | ネクロスカラベ | 道具 | 39 | 18.2% | 1.21 |
| 6 | ブーメラン | 武器 | 37 | 17.3% | 1.05 |
| 7 | カタパルト | 武器 | 34 | 15.9% | 1.18 |
| 8 | ガセアスフォーム | 道具 | 33 | 15.4% | 1.27 |
| 9 | プリズムワンド | 武器 | 32 | 15.0% | 1.28 |
| 10 | ニュートラルクローク | 道具 | 29 | 13.6% | 1.31 |
| 10 | アングリーマスク | 道具 | 29 | 13.6% | 1.38 |
※1:登録されている214ブック中に、そのアイテムを採用しているブックが何%かを示した
※2:採用しているブックの中での平均枚数を示した
例:カウンターシールドは80ブックに採用されており、総採用枚数は129枚である。129÷80=1.61枚
結果
バルダンダースのAT及びHPの分布は表5および表6の通りとなった。
表5.AT 分布(侵略時)| 区分 | 種類数 | 割合 | 累積 | 内訳 |
|---|
| 0 | 14.0 | 7.2% | 100.0% | アイスウォール、アンバーモス(バルダンダースから変身後)、グレートフォシル、ゴールドトーテム、スタチュー、ストーンウォール、ソン=ギョウジャ、デコイ、トロージャンホース、ドッペルゲンガー(バルダンダースから変身後)、バルダンダース(バルダンダースから変身後)、プッシュプル、レッドキャップ、ワンダーウォール |
| 1〜9 | 1.0 | 0.5% | 92.8% | パウダーイーター |
| 10〜19 | 21.2 | 10.9% | 92.3% | アマビエ、アルガスフィア、アーチャー、ウィルオーウィスプ、キングトータス、クレリック、グリーンモールド、グーバクイーン、シーボンズ、ジャイアントスパイダー、ジャイアントノーチラス、ゼラチンウォール、ドモビー、ドルール、パイレート、ヒーラー、ビーコンタワー、フェイト、マッドクラウン、マンドレイク、リトルグレイ、スペクター×0.16 |
| 20〜29 | 48.2 | 24.8% | 81.4% | アプサラス、アンゴスツーラ、ウィッチ、ウルフ、オドラデク、オールドウィロウ、カロン、カーバンクル、グリマルキン、グレムリン、ケットシー、ケマゾツ、ケルベロス、コボルド、コンジャラー、ゴブリン、サクヤ、サングィボア、シャラザード、シーフ、ジャイアントバット、ジャイアントラット、ジャッカロープ、スプライト、スワンプスポーン、セージ、ゾンビ、タイガービートル、テラゴエティア、ドモボーイ、ドリアード、ナーチャ、ノーム、ハリケーン、バトルギアβ、バロン、バンディット、フェイ、ブラッドプリン、ブリンクス、ホーリーラマ、ホーンカメレオン、マッドマン、マーフォーク、ミルメコレオ、ランドアーチン、ルナティックヘア、ロードランナー、スペクター×0.16 |
| 30〜39 | 45.2 | 23.3% | 56.5% | アクアアコライト、アヌビアス、アンダイン、アーチビショップ、ウェンディゴ、ウッドフォーク、エアロアコライト、エアロゴエティア、オトヒメ、ガスクラウド、ガーゴイル、キメラ、クズーフォーク、ケツァルコアトル、ケルピー、ケンタウロス、コカトリス、コーンフォーク、サンドマン、シャンブリングバイン、ジャイアントアメーバ、ジャイアントイール、ジャガーノート、スケルトン、テラアコライト、デスキート、トリトン、ドラゴンフライ、ドワーフ、ナイキー、ナイトメア、ハーピー、バジリスク、バルキリー、バーナックル、ピラーフレイム、フェニックス、フレイムアコライト、ペイルグロブスター、ペガサス、ボージェス、マトックテイル、メデューサ、リザードマン、ワーウルフ、スペクター×0.16 |
| 40〜49 | 33.2 | 17.1% | 33.3% | アクアゴエティア、アスピドケロン、イエティ、エルフ、ガルーダ、グラディエーター、ゴーレム、サキュバス、サラマンダー、ストームジャイアント、スフィンクス、ダンピール、デスワーム、トウテツ、トロル、ドラゴンゾンビ、ニンジャ、ヌエ、バトルギアα、バンパイア、ヒドラ、ファイアービーク、ファイター、フレイムゴエティア、プルガサリ、ホーネット、ボジャノーイ、ミノタウロス、ヨーウィ、ラーバワーム、リバイアサン、レベラー、ワイバーン、スペクター×0.16 |
| 50〜59 | 20.2 | 10.4% | 16.2% | アレス、ギガンテリウム、クラーケン、グリフォン、コアティ、サムライ、スチームギア、ティラノサウルス、ドゥームリーパー、ナイト、ハンババ、バ=アル、ファイアージャイアント、ヘルハウンド、マスターモンク、マンティコア、メガロドン、モスマン、リリス、ワーボア、スペクター×0.16 |
| 60〜69 | 7.2 | 3.7% | 5.8% | アベンジャー、キングバラン、グレートタスカー、ダゴン、ダークマスター、ドラゴン、ベヒーモス、スペクター×0.16 |
| 70〜79 | 4.0 | 2.1% | 2.1% | エグゼクター、コロッサス、フレイムロード、ベールゼブブ、スペクター×0.02 |
表6.HP 分布(防御時)| 区分 | 種類数 | 割合 | 累積 | 内訳 |
|---|
| 0 | 1.0 | 0.5% | 0.5% | レッドキャップ |
| 1〜10 | 3.0 | 1.6% | 2.1% | ジャイアントラット、デコイ、パウダーイーター、スペクター×0.02 |
| 11〜20 | 16.2 | 8.3% | 10.4% | アンダイン、エグゼクター、オドラデク、カーバンクル、スプライト、デスキート、ドモビー、ドモボーイ、ドラゴンフライ、バトルギアα、バンディット、ブラッドプリン、ブリンクス、ペガサス、マスターモンク、マッドクラウン、スペクター×0.16 |
| 21〜30 | 64.2 | 33.1% | 43.5% | アクアアコライト、アクアゴエティア、アヌビアス、アプサラス、アーチビショップ、ウィッチ、ウッドフォーク、エアロアコライト、エルフ、カロン、ガスクラウド、クズーフォーク、クラーケン、クレリック、グリマルキン、グレムリン、グレートフォシル、ケットシー、ケルピー、コアティ、コボルド、コンジャラー、ゴブリン、ゴールドトーテム、サクヤ、サムライ、サングィボア、サンドマン、シャラザード、ジャイアントアメーバ、ジャイアントバット、ジャッカロープ、セージ、ソン=ギョウジャ、タイガービートル、テラアコライト、デスワーム、トロージャンホース、ドゥームリーパー、ドッペルゲンガー(バルダンダースから変身後)、ドリアード、ドルール、ナイキー、ナイトメア、ナーチャ、ハーピー、バルキリー、バルダンダース(バルダンダースから変身後)、パイレート、フェニックス、フレイムアコライト、ホーネット、ホーンカメレオン、ボージェス、マーフォーク、ミルメコレオ、メデューサ、モスマン、リトルグレイ、リリス、ルナティックヘア、ロードランナー、ワンダーウォール、ワーウルフ、スペクター×0.16 |
| 31〜40 | 53.2 | 27.4% | 70.9% | アマビエ、アルガスフィア、アンバーモス(バルダンダースから変身後)、アーチャー、イエティ、ウルフ、エアロゴエティア、オトヒメ、オールドウィロウ、ガルーダ、グラディエーター、グーバクイーン、ケマゾツ、ケルベロス、ケンタウロス、コカトリス、コーンフォーク、サキュバス、シャンブリングバイン、シーフ、シーボンズ、ジャイアントスパイダー、スケルトン、スワンプスポーン、ダンピール、テラゴエティア、トウテツ、トリトン、トロル、ナイト、ニンジャ、ノーム、ハンババ、バジリスク、バトルギアβ、バンパイア、ヒーラー、ファイアービーク、ファイター、フェイ、フェイト、フレイムゴエティア、プッシュプル、プルガサリ、ヘルハウンド、ホーリーラマ、ボジャノーイ、マトックテイル、ミノタウロス、ヨーウィ、リザードマン、ワイバーン、ワーボア、スペクター×0.16 |
| 41〜50 | 34.2 | 17.6% | 88.5% | アスピドケロン、ウィルオーウィスプ、ウェンディゴ、ガーゴイル、キメラ、キングトータス、キングバラン、グリフォン、グリーンモールド、グレートタスカー、ケツァルコアトル、ゴーレム、サラマンダー、ジャイアントイール、スタチュー、スチームギア、スフィンクス、ゼラチンウォール、ゾンビ、ドワーフ、ヌエ、ハリケーン、バ=アル、バロン、バーナックル、ヒドラ、ピラーフレイム、ファイアージャイアント、ペイルグロブスター、マンティコア、マンドレイク、メガロドン、ランドアーチン、ラーバワーム、スペクター×0.16 |
| 51〜60 | 16.2 | 8.3% | 96.8% | アイスウォール、アベンジャー、アレス、アンゴスツーラ、ギガンテリウム、ジャガーノート、ストームジャイアント、ストーンウォール、ティラノサウルス、ドラゴン、ドラゴンゾンビ、ビーコンタワー、ベヒーモス、マッドマン、リバイアサン、レベラー、スペクター×0.16 |
| 61〜70 | 4.2 | 2.1% | 99.0% | コロッサス、ジャイアントノーチラス、フレイムロード、ベールゼブブ、スペクター×0.16 |
| 71〜80 | 2.0 | 1.0% | 100.0% | ダゴン、ダークマスター |
バルダンダースに対する勝率は、表7および表8のとおりとなった。
表7.バルダンダースの侵略に対する防衛成功率(仮想敵9種)| クリーチャー | 基本AT/HP | 地形効果込HP | 主要能力 | 防衛成功率 | カウンター装備 | パワブレ装備 |
|---|
| ウッドフォーク | 30/30 | 40 | — | 60.5% | 95.4% | 96.0% |
| ミノタウロス | 40/40 | 50 | — | 78.2% | 96.9% | 98.6% |
| グリフォン | 50/50 | 60 | — | 91.6% | 99.5% | 98.9% |
| ストームジャイアント | 40/60 | 70 | — | 95.3% | 99.5% | 99.4% |
| ハーピー | 30/30 | 40 | 先制 | 67.8% | 95.4% | 97.9% |
| ワイバーン | 40/40 | 50 | 先制 | 86.0% | 96.9% | 100.0% |
| バ=アル | 50/50 | 60 | 先制 | 94.5% | 99.5% | 99.7% |
| イエティ | 40/40 | 50 | 攻撃無効[火] | 85.7% | 96.9% | 99.4% |
| ダンピール | 40/40 | 50 | 攻撃無効[地] | 82.1% | 96.9% | 99.1% |
表8.バルダンダースへの侵略成功率(仮想敵7種)| クリーチャー | AT/HP | 主要能力 | 侵略成功率 |
|---|
| ボージェス | 30/30 | — | 34.7% |
| ファイター | 40/40 | — | 60.6% |
| スチームギア | 50/50 | — | 80.3% |
| キングバラン | 60/50 | — | 88.1% |
| テラゴエティア | 20/40 | 禁術40 | 63.1% |
| アビサルモナーク | 50/50 | 禁術50 | 82.4% |
| ニンジャ | 40/40 | 先制 | 65.7% |
考察
バルダンダースに侵略されたケース
自明のことではあるが、HPが高いほど勝率が高くなる。
勝率はバルダンダースのAT分布と必ずしも一致するわけではなかった。即死能力や禁術能力の影響を受けるためである。
先制を持っている場合には、同AT/HP帯のクリーチャーと比較して、2.9~7.8ポイント勝率が上昇した。属性無効化を持っている場合には、同AT/HP帯のクリーチャーと比較して、3.9~7.5ポイント勝率が上昇した。無効ではないものの、アイテムを使うか否かという戦略的判断に影響を与えるほど大きなインパクトではない。
いずれのアイテムを使用した場合でも防衛成功率は95%以上となり、実戦上は十分な防衛能力を発揮する。どちらを使うか悩む必要はない。持っている方を使えばよい。なお厳密には、素のHPが50以上のクリーチャーではカウンターシールドが、50未満ではパワーブレスレットがわずかに優る。これはカウンターシールドによって防げない禁術が、最大で40ダメージを与えるからである。ただしその差は1ポイント未満であり、実戦上の判断に影響しない。
バルダンダースを侵略するケース
自明のことではあるが、ATが高いほど勝率が高くなる。
勝率は、バルダンダースのHP分布と必ずしも一致するわけではなかった。攻撃無効や先制の影響を受けるためである。
バルダンダースが変身したクリーチャーは基本的に地形効果を得ないので、通常の戦闘よりは相対的に禁術の価値は下がっている。とはいえ、同一AT帯で比較すると、2.1~2.5ポイントの勝率上昇に寄与している。これは、ケットシーやガスクラウドなどを倒せることによるものである。
先制を持っている場合には、同AT/HP帯のクリーチャーと比較して、5.1ポイント勝率が上昇した。
実戦上の判断基準
上記の数字をすべて暗記してカルドセプトの試合に臨むことは現実的ではない。ある程度の数字の丸め処理を行って覚えておくのが実用的である。下記に例を示す。
バルダンダースから土地を防衛する確率
バルダンダースの土地を侵略できる確率
本研究の限界
本研究において行ったペア比較は、対照可能な組み合わせが存在するAT/HP帯に限られる。そのため先制や無効化という能力単体の一般的な価値を測定したものではなく、特定のステータス帯における効果を示したものにすぎない。
土地レベルを1に限定している実験の性格上、禁術の効果を一般の戦闘よりも低く見積もっている可能性がある。地形効果は土地レベルに応じて大きくなるため、高レベル土地においては禁術の相対的な価値が上昇する。特に、HP30のクリーチャーで高レベル土地を守っている場合、禁術の出現率4.12%(先行研究より)は無視できない数字となる。
盤面設定値は固定であり、実戦の全状況を再現したものではない。
結語
本研究では、バルダンダースの変身先が194種から等確率で選択されるという先行研究の仮説を前提として、全199種のクリーチャーとの戦闘結果を全数計算した。
その結果、以下が明らかとなった。
バルダンダースに侵略された場合、防衛成功率は防御側のHPによって概ね決定される。HP30+地形効果で約6割、HP40+地形効果で約8割、HP50以上+地形効果で9割以上となる。先制や属性無効化はこれを2.9〜7.8ポイント押し上げるが、アイテムを使用するか否かの判断を左右するほどの差ではない。
バルダンダースを侵略する場合、侵略成功率は侵略側のATによって概ね決定される。AT40で約6割、AT50で約8割、AT60で約9割である。禁術はAT値相当の通常攻撃と比較して2ポイント程度有利である。
カウンターシールドまたはパワーブレスレットを使用した場合、防衛成功率はいずれも95%以上に達する。バルダンダースの変身先が何であろうと、アイテムを1枚切れば土地は守れる。
なお本研究は、バルダンダースを採用すべきか否かについて何ら示唆を与えるものではない。 先行研究が明らかにした通り、バルダンダースの平均AT/HPは29/38.5であり、これは決して優秀な数値ではない。それでもバルダンダースが使われ続けるのは、強いからではなく、バルダンダースだからである。
本研究はその事実に対して無力である。しかしながら、本研究がバルダンダース使用者諸氏の啓蒙に資することを願ってやまない。
バルダンダースを入れるな、コロッサスでも積んどけ。