らくらく式カルドセプト競技規則集 第2版
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このページでは、2016年に公開した「らくらく式カルドセプト競技規則集」を現代版に直したものを公開しています。
らくらく式カルドセプト競技規則集 (以下「らくらく式」と略します) は、オンライン・オフラインを問わず、カルドセプトの大会を開催しようとするすべての方 (以下「主催者」と呼びます) の負担を軽減したいと思って提案するものです。
主催者の中には、事前準備も開催本番中も忙しく、負担を抱えて過ごす人もいます。良い大会を開催したいという想いを抱えながらも、計画よりずっと少ない準備時間しか取れなかったりして、理想と現実の間で悩んでしまうのです。
とくに多いのが、想定外のトラブルが起きてうまく対応できなかった時に「もっと事前にしっかり準備をしておけば良かった」と思ってしまうことです。たいていのトラブルは、事前に予測して対応するルールを作っておけば、あらかじめ決めた通りの対応で解決できます。しかし大会開催経験が少ないと、そもそもどのような事態を予測しておくべきか、なかなか気づきにくかったりします。
らくらく式は、提案者であるウェザリングが、主催者の皆さんに対して「もしよければ、このルールを参考にしてみてはいかがですか?」と提案するものです。
決して、らくらく式をあらゆる大会で採用すべきと主張したり、多くの人から標準ルールとして認められたいと希望するものではありません。
どんな大会であっても、主催者には好きなルールを設定する自由があるべきですし、らくらく式以外のルールで開催される大会も、らくらく式で開催される大会と同じように盛り上がってほしいと願っています。
ただただ、大会を開催してみようかなと思う方が少しでも手軽に気軽に開催できるようになり、カルドセプトを楽しく遊べる場が増えて、セプターの輪がもっともっと広がっていく。そんな未来を夢見ながら、らくらく式カルドセプト競技規則を提案します。
2016年12月3日 初版
ウェザリング
10年ぶりの発行に際し、基本思想や内容に大きな変更はありませんが、カルドセプトビギンズを主軸にした表現に改めています。
なお、ウェザリングとはもう名乗っておらず、今は部長と名乗っております。
2026年8月13日 第2版
部長
らくらく式そのままの形で大会を開催する際、一番簡単な使い方は「この大会は『らくらく式』で開催します」と宣言して、この規則のURLを参加者に示し、必要な場合に見てもらうことです。
最新版は、カルドセプト部の次の固定ページで公開します。
https://culdcept.club/rules/rakuraku
参加者があまりらくらく式に馴染みがないと予想される時は、全文をコピーして大会要項などに掲載してもらっても構いません。らくらく式は自由に利用でき、改変も再配布も自由です。クレジットも必要ありません。
もし部分的にらくらく式とは異なるルールで大会を開催しようと思う時は、最初にあなた独自の大会ルールを示したうえで、その後に「このルールに書いていない部分は『らくらく式』を採用します」と宣言し、このページを案内すると楽でしょう。
独自ルールを自分で多く定めて、細かい部分だけらくらく式を参考にする場合は、いったんらくらく式をコピーし、それを書き換えて参加者に示す方法も分かりやすいと思います。
序文にも書きましたが、らくらく式は大会主催者であるあなたの負担を軽減するために存在します。全部でも一部でも、複製でも改変でも、自由に使ってください。連絡も不要ですし、らくらく式に基づいた大会であることや、一部または全部をコピーしていることを表明するかどうかも自由です。
ただし、利用は自己責任でお願いします。らくらく式を採用した結果、大会でトラブルが発生した場合も、作成者がその責任を負うものではありません。
すべての場面において、ルールよりも主催者の裁定を優先する。
ルールに規定がないケースが発生した場合、主催者が裁定する。
レギュレーションとは、個々の対戦を開始するときに設定・遵守する競技条件をいう。
レギュレーションには、たとえば次のものが含まれる。
参加者は、主催者が定めたレギュレーションに従って対戦しなければならない。
レギュレーションに違反していることが判明した場合の扱いは、違反の内容、発見時点、対戦への影響などを考慮して主催者が裁定する。
主催者は、大会の実施に必要な事項をあらかじめ定める。
必要な事項には、たとえば次のものがある。
予選と決勝などで異なる条件を使用する場合は、それぞれの条件を定める。
同じ成績となった参加者の間で順位を決める必要がある大会では、可能な限り、その比較方法や抽選方法などをあらかじめ定める。
大会への参加方法、受付期限、定員、参加者の決定方法などは主催者が定める。
参加者は、主催者が指定した時刻までに大会へ参加できる状態にしなければならない。
参加できなくなった場合は、可能な限り早く主催者へ連絡する。
大会開始後に、その後の試合への参加を取りやめる場合は棄権として扱う。
主催者は、欠席、棄権その他の理由による参加者不足に備えて、リザーバーを設けることができる。
リザーバーを参加させる条件、複数の候補者がいる場合の選定方法、遅刻者や欠席者によって空いた参加枠の扱いなどは、主催者が大会の規定または当日の状況に基づいて裁定する。
参加者が規則または主催者の指示に従わない場合、主催者は違反の内容や程度に応じて警告その他の措置を行うことができる。
重大な違反については、その試合を失格とし、または大会全体を失格とすることができる。
他の参加者への迷惑行為、威圧的な行為、大会の進行を著しく妨げる行為その他、大会への参加を続けさせることが適切でないと主催者が判断した場合は、大会または会場からの退出を求めることができる。
これらの措置は、必ずしも軽いものから順番に行う必要はない。
重大な行為については、事前の警告を行わず、直ちに失格または大会からの除外とすることができる。
参加者は、対戦相手や主催者を尊重し、大会の円滑な進行に協力する。
故意に進行を遅らせる行為や、必要以上に長時間考え続けるなど大会進行を著しく妨げる行為を行ってはならない。
対戦前後には互いが気持ちよく過ごせるように、挨拶をかわし、相手を咎めるような発言は慎むことが望ましい。
競技上認められている行為であっても、相手への侮辱や嫌がらせを目的として行ってはならない。
対戦参加者同士の会話や交渉は禁止しない。
たとえば、次のような行為を行うことができる。
ただし、金品、役務の提供、今後の対戦拒否、その他のゲーム外の利益や脅迫を持ち出した交渉や取引を行ってはならない。
ゲームのシステム上、対戦参加者に公開されている情報については、参加者自身が確認することを禁止しない。
参加者または第三者が、ゲーム上公開されている情報を伝えることも禁止しない。
また、攻略情報、カードデータ、ウェブサイト、書籍、対戦記録、メモ、計算機その他の外部情報を参照することも禁止しない。
ただし、これらの伝達や参照を頻繁に行い、大会の円滑な進行に支障をきたした場合は警告の対象とすることができる。参加者は節度を保って行うものとする。
ゲームのシステム上、対戦相手にはまだ公開されていない情報を意図的に盗み見てはならない。
また、第三者がそのような非公開情報を意図的に確認し、対戦参加者へ伝えてはならない。
双方の選択が確定する前の戦闘時の使用アイテムなど、本来相手から見えない情報はこれに含まれる。
オフライン大会などで、第三者が意図的に非公開情報を確認して参加者へ伝えた場合は、大会からの除外を含む重大な違反として扱うことができる。
対戦に参加していない第三者は、対戦中の参加者に対して具体的なプレイ方法を指示または助言してはならない。
たとえば、次のような助言がこれにあたる。
ゲーム上公開されている情報を伝えること自体は、第8章に従う。
大会または対戦の撮影、録画、配信は、主催者が制限していない限り禁止しない。
配信によって、本来対戦相手には見えない情報がリアルタイムで公開される場合、配信者は配信遅延その他の方法を用いて、競技への影響を避けるよう努める。
特に、戦闘時の使用アイテムなど、選択中には相手へ公開されない情報の扱いに注意する。
公開されている対戦配信を対戦相手が視聴すること自体は、この規則では禁止しない。
オフライン大会で参加者の顔、声、会場内の様子その他ゲーム画面以外のものを撮影または録音する場合は、必要に応じて参加者または会場の許可を得る。
大会終了後に、参加者が大会や対戦について感想を書き、または対戦内容を公開することを禁止しない。
自分の考え、使用したブック、対戦中の出来事などを公開することもできる。
ただし、他の参加者への侮辱、中傷、個人情報の無断公開その他、不適切な行為を行ってはならない。
対戦中の発言や出来事を紹介する場合も、必要に応じて相手への配慮を行うことが望ましい。
通信切断その他の理由によって、対戦中に参加者本人による操作ができなくなり、CPU操作へ切り替わった場合は、本章に従う。
この章における救済措置とは、現在の対戦を中断し、同じ試合の参加者によって再戦を行うことをいう。
4ラウンド以内にCPU操作へ切り替わり、その参加者が同じ試合ですでに救済措置を受けていない場合は、救済措置を行う。
他の参加者は現在の対戦から離脱し、同じ試合の参加者で再戦する。
5ラウンド以降にCPU操作へ切り替わった場合は、救済措置を行わない。
他の参加者は対戦から離脱せず、そのまま続行する。
一人の参加者が同じ試合で受けられる救済措置は、一回までとする。
すでに救済措置を受けた参加者が、再戦を含むその後の対戦でもう一度CPU操作へ切り替わった場合は、ラウンド数に関係なく救済措置を行わない。
対戦を続行できる場合は、そのままCPU操作で続行する。
この時点で、その参加者はその試合に参加する資格を失う。
その後、別の理由によって現在の対戦が中断され、再戦を行うことになった場合でも、その参加者は同じ試合へ再び参加することはできない。
本来は対戦を続行すべき場面で、他の参加者が救済措置の対象であると誤認して対戦から離脱した場合、その離脱した参加者も通信切断したものとして扱う。
その離脱によって、もともと救済措置の対象ではなかった参加者に新たな救済措置を与えることはない。
その後の扱いは、第13章「中断・再戦」に従う。
対戦をそのまま続行した場合、CPU操作へ切り替わった参加者のその試合の成績は、CPU操作を含めた最終的な対戦結果を使用する。
大会で通信切断について別途ペナルティを定めている場合は、そのペナルティを別に適用することができる。
対戦結果と通信切断に対するペナルティは、別のものとして扱う。
CPU操作への切り替わりなどによって、人間が操作している参加者が1人以下になった場合は、ラウンド数に関係なく対戦を中断する。
4人対戦が通信上2人ずつの別々の対戦状態に分かれた場合その他、同一の対戦が正常に継続しているとみなせない状態になった場合も中断する。
その後の扱いは、第13章「中断・再戦」に従う。
通信切断が起きても、直ちに対戦を中断するわけではない。
通信切断を理由として対戦から離脱する前に、第12章「通信切断」に定めた救済措置の条件を確認しなければならない。
参加者の一人がCPU操作へ切り替わったという理由だけで、他の参加者が対戦から離脱してはならない。
通信切断については、原則として次のように扱う。
ただし、人間が操作している参加者が1人以下になった場合、通信によって対戦状態が分裂した場合、その他のトラブルによって対戦を正常に続行できなくなった場合は中断する。
第12章の救済措置によって中断する場合は、第12章の規定を優先して適用する。
前記の規定に従って対戦を中断した場合、試合への参加資格を持つ全員に十分な時間があるときは、原則として再戦を行う。
再戦は、同じ試合の中で行う別の対戦とする。
再戦では、すでに作成済みの別のブックを使用することができる。
ただし、再戦前にブックの内容を編集してはならない。
時間上の理由などによって再戦できない場合は、中断前に一度でもラストスパート状態になったかによって扱いを分ける。
いずれか1名以上がラストスパート状態になった後に中断した場合は、中断時点の総魔力によってその試合の順位を決定する。
誰も途中でラストスパート状態になったことがないまま中断した場合は、順位を決定せず、記録なしとする。
自由対戦形式など、その試合を大会成績として成立させる必要がない形式では、その試合を無効試合とする。
トーナメントや規定試合数のある大会など、その試合について結果や進出者を決める必要がある場合は、大会であらかじめ定めた同率処理、順位決定方法その他の方法によって結果を決定する。
第12章によって、すでにその試合への参加資格を失った参加者がいる状態で、その後別の理由によって対戦が中断された場合は、原則として再戦を行わない。
ただし、時間に十分な余裕があり、残っている参加者全員が希望する場合は、主催者の判断で別の参加者を加え、新たに対戦を行うことができる。
この場合、それまでの試合の再戦ではなく、原則として新しい試合として扱う。
新しい試合では、通信切断や救済措置の履歴も改めて数える。
すでに前の試合への参加資格を失った参加者を、この規定によって新しい参加者として戻すことはできない。
同じ対戦の中で複数の参加者が同順位となった場合は、大会形式に応じた方法で扱う。
ポイント制の大会では、同率となった参加者が占める順位のポイントを合計し、その人数で均等に分ける平均ポイント方式を使用することができる。
たとえば、1位20ポイント、2位6ポイントの大会で2人が同率1位になった場合は、1位と2位のポイントを合計した26ポイントを2人で分け、それぞれ13ポイントとする。
トーナメントなど、同率のままでは進出者を決められない場合は、大会であらかじめ定めた成績比較方法によって順位を決定する。
比較できる過去の成績がない場合、または比較しても同率となる場合は、抽選によって決定することができる。
ゲームまたは大会の公平性を損なう不正行為を行ってはならない。
次の行為は不正行為に含まれる。
第7章で認められている対戦中の会話、交渉、一時的な協力関係などと、事前に結託して大会結果を操作する不正行為は区別する。
不正行為が認められた場合は、内容に応じて警告、失格、大会からの除外その他の措置を行うことができる。
この規則に明記されていない事態については、主催者が裁定する。
大会独自の規則がこの規則と異なる場合は、大会独自の規則を優先する。
ゲームの仕様、通信環境、会場事情その他の理由により、この規則をそのまま適用することが適切でない場合は、主催者が大会に合わせて変更することができる。
ここからは競技規則そのものではなく、ポイント制の大会を設計する主催者向けの参考説明です。
同率順位が生じた場合、その参加者たちが占める順位のポイントを合計し、人数で均等に分配する方法を、この規則では平均ポイント方式と呼んでいます。
たとえば、順位ポイントが次のように設定されているとします。
1位が2人の場合は、1位と2位の20点と6点を2人で分けます。
(20+6)÷2=13
したがって、2人とも13ポイントです。
2位が3人の場合は、2位から4位までの6点、4点、2点を3人で分けます。
(6+4+2)÷3=4
したがって、3人とも4ポイントです。
3位が2人の場合は、3位と4位の4点と2点を2人で分けます。
(4+2)÷2=3
したがって、2人とも3ポイントです。
この方法には、主に三つの考え方があります。
これは第1版で示していた平均ポイントの考え方を引き継いだものです。
これはあくまで各大会のポイントを設定するヒントとして掲載するものです。
らくらく式を採用する大会で、必ず平均ポイント方式を採用することを推奨するものではありません。主催者は大会の目的や形式に合わせ、自由にポイントや同率順位の扱いを設定してください。
2016年12月3日
「らくらく式カルドセプト競技規則集 第1版」として公開。
2026年8月13日
現在の対戦環境に合わせて内容を全面的に見直した。